最近何かと話題の半導体ですが、そもそも”半導体”って何なのか?
なんとなくわかった気でいるけど…
イメージが漠然としている人も多いのではないでしょうか。
今回の記事では、半導体とは何なのか?何からできているのか?何に使われているのか?
について解説していきます。
半導体は”産業のコメ”とも言える、超重要な要素です。
これは日本で…とかのレベルではなく、世界レベルのお話。
各国が~兆円という莫大な予算を半導体産業に金を注ぎ込んでいます。
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家電、パソコン、スマホ、車…など、現代の必需品とも言えるこれらの製品には、必ず半導体が使われています。
「半導体と関わったことがない」という人はいないと言ってもいいでしょう。
![ペイ](https://ganfreeimages.com/wp-content/uploads/2021/08/generated-08-18-2021_13-05-14-7-1.jpg)
私は半導体装置メーカーでメカ設計をしています。
半導体の業界は進化がとても早く、情報がどんどんアップデートされます。
設計者として、最低限の半導体の知識をつけるにあたり、今回のようなブログ記事でのアウトプットを今後続けていこうと思っています。(反響が良ければ…)
それではご覧ください。
まずは 半導体 のイメージを掴む
一番イメージしやすいのはパソコンやスマートフォンの中身ですかね。
例えば、PCを分解してみるとそこはもう半導体の宝石箱です。
↓の写真のように黒色の樹脂で封止されたものが半導体です。
厳密には、この樹脂の中に回路パターンが刻まれたチップが入っており、それが半導体です。
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ほかにも、LED(発光ダイオード)も半導体ですし、センサー類も半導体からできています。
半導体 の正体は
さて、「半導体ってこんなもんか~」とわかっていただけたところで、
じゃあ、その半導体の正体はなんやねん?って感じですよね。
というわけで、半導体の定義を見ていきましょう。
半導体とは電気伝導性の良い金属などの導体(良導体)と電気抵抗率の大きい絶縁体(不導体)の中間的な抵抗率をもつ物質を言う。
Wikipedia https://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%8D%8A%E5%B0%8E%E4%BD%93
電気を通す”導体”と、通さない”絶縁体”の中間の性質
…だから何?って感じですよね。
これは言い換えると、”半導体は電気を流したり、流さなかったりできる”ということです。
つまり、電流をコントロールできる(電流を制御したり整流したりすることが可能)ということなんです。ここが半導体の重要なところ。
金属は「電流を流さない」というはできませんよね?
半導体 の材料は?
“電気を流したり、流さなかったり”を実現するために必要な半導体の材料は何でしょう?
それはずばり、シリコン(Si)です。
現在世の中に流通している半導体のほとんどがシリコンです。
他にもシリコンカーバイド(SiC)や窒化ガリウム(GaN)も実用化段階に入っているようですが、まだまだ主流はシリコンです。
実はこのシリコン、酸素に次いで地球上で2番目に多い元素なんです。
そのへんの石ころにたくさん含まれます。
そんなありふれた元素から半導体は作られているのです。
まとめ
☑ 半導体はパソコン、スマホ、その他家電などほとんどの電化製品に使われる、超重要パーツ
☑ 半導体は電気を流したり、流さなかったりできる = 電流をコントロールできる
☑ 半導体の材料は地球上に二番目に多い物質、シリコン(Si)
![ペイ](https://ganfreeimages.com/wp-content/uploads/2021/08/generated-08-18-2021_13-05-14-7-1.jpg)
とりあえず、初回はこんなところで…
今後は半導体の仕組みや歴史など、基本情報から最新の半導体業界動向などの話題も発信していこうと思います。
興味を持っていただけると嬉しいです。
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