NFT について調べた目的
NFT のニュースをここ最近、ネットニュースなどでよく見かけるようになりました。
大きなものだと、下記のようなニュース。
「BeepleのNFT作品が75億円で落札、アート界に変革の兆し」(Tech Crunch japan 2021/3/12)
「18歳のデジタルアーティスト、NFTアートで20億円を稼ぐ」(Real Sound 2021/7/2)
「Visa、NFTのCryptoPunkを1つ、約1700万円で購入」(IT media NEWS 2021/8/24)
イカつい額でデジタルアートが取引されてるんですね…
そして注目したいのが、このようなニュースが取り沙汰されているのは、2021年頃から!ということ。
私個人としてもフリー素材(←ある意味デジタルアート!)をこれから扱っていくにあたり、ここは見逃せませんね。
ビジネスのチャンスがもしかしたら転がっているかも・・・?ということで調べてみました。
![ペイ](https://ganfreeimages.com/wp-content/uploads/2021/08/generated-08-18-2021_13-05-14-7-1.jpg)
NFTの概要、ビジネスに活かせるのか?など解説していきます。
アート以外の分野にも、今後広がっていく可能性が大いにある技術だと思います。
(アート以外にNFTが利用された例も既にあります)
「アートに興味ないや」という方でも、NFTが何者なのか?は知っておいて損はないかと。
(参考にした本)
NFT って何?
まずは言葉の意味から。
NFT = Non-Fungible Token (非代替性トークン) の略です。
非代替性
非代替性とは読んで字のごとく、他の物(同等品)と交換できないという意味です。
現実世界で例えると、大谷翔平のホームランボールとか、千利休が使った湯呑とか、ピカソが描いたラクガキとか…といった感じです。(なんでも鑑定団で出てくる系…笑)
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大谷翔平のホームランボールを持っているとしたら、\5,000の一般的な野球ボールと交換したくないですよね?
このように、何かしらの付加価値がついて他と交換できない(したくない)性質を非代替性と言います。そしてこれは個人の価値観にもよります。
トークン
トークン(Token)を直訳すると、しるし、象徴、証拠、記念品、形見、証拠品…となります。
つまり、NFT = (デジタルコンテンツが)付加価値のついた唯一無二の本物であると証明するもの
であるといえます。
どうやって唯一無二を証明するのか?
デジタルコンテンツで唯一無二を証明なんてできるの??
コピーされたら終わりやん!って思いませんか?
そこで登場するのが、ブロックチェーンの技術です。
デジタルデータに NFT 処理を行うと、ブロックチェーンの技術により、偽造不可能な唯一無二のデータへ変換することができます。
ブロックチェーンは下記のような特徴を持っています。
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ブロックチェーンについて詳しく書こうとすると沼行きなので、こんなもんにしときましょう。(すいません、これくらいで勘弁してください…)
わかりやすい参考資料だけ貼っておきます。
出典:経済産業省「ブロックチェーン技術を利用したサービスに関する国内外動向調査」
NFT アートの取引はどのようにして行われるのか?
使用される通貨 = イーサリアム
デジタルアートに対して NFT処理をすることで、価値が生まれる、ということはなんとなくわかっていただけたかと思います。
では、実際に NFT アートはどのように取引されているのか?
ずばり、イーサリアム(仮想通貨の一つ)での取引されるがほとんどのようです。
なぜ、イーサリアムなのか?というと、その特徴にあります。
その中でも「スマートコントラクト」というイーサリアムの特徴がこのNFTと絶妙にマッチしています。
スマートコントラクトとは?
スマートコントラクトとは、「契約条件を自由にプログラムできる仕組み」のことです。
このスマートコントラクトの仕組みのおかげで、 NFT アートが二次流通した場合もアートの作成者へ収益の一部(ロイヤリティ)が入る仕組みを構築できたりします。
NFT アートの取引サイト例
NFT アートの取引サイト、ちょこっと載せておきます。
興味のある方は覗いてみてください。
OpenSea
→ 最も有名なNFT取引サイト
Rarible
→ OpenSeaと並ぶ取引サイト。RARIという仮想通貨で取引可能。
TOKWNLINK
→ 国内初のNFTマーケットプレイス
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楽天も2022年にNFTマーケットプレイスをオープンするんだとか。
【余談】こんなものまで?アート以外の NFT データ取引例も!
バーチャル空間の土地
Cryptovoxels(クリプトボクセルズ)というNFT取引サイトでは、仮想空間の土地が売られていたりします。
ブラウザ上で3D仮想空間を歩き回ったり、建物を建てたりできるようです。
![ペイ](https://ganfreeimages.com/wp-content/uploads/2021/08/generated-08-18-2021_13-05-14-7-1.jpg)
↑マップに入ってみました。画面はこんな感じ。マインクラフトみたいな世界観ですね。
NFT ゲーム
NFTゲームも最近注目を集めています。
ゲーム内で獲得したアイテムやキャラクターをNFTとして売買できます。
e-sportsとは別の切り口で「ゲームでお金を稼ぐ」人たちがもうすでに出てきています。
人気のNFTゲームをちょこっと紹介
Crypto Kitties
→ 仮想猫を販売・繁殖できるゲーム。NFTゲーム人気の火付け役的存在。
「始祖の子猫」は1000万円以上で取引されたそうな。(意味わからん…)
Axie Infinity
→ ゲーム内で仮想通貨を入手したり、NFTを売ったりすることで稼ぐことができる。
Crypto Spells
→ 日本のNFTゲーム。デジタルカードゲームとなっていて、レアカードをNFTマーケットに持ち出して売買が可能。
![ペイ](https://ganfreeimages.com/wp-content/uploads/2021/08/generated-08-18-2021_13-05-14-7-1.jpg)
ゲーム好きな人は必見ですね。
まあ、かなりの額課金しないと大きく稼ぐのは難しいようです。
ジャック・ドーシーの初ツイート
これもすごいニュースになっていました。
「TwitterのドーシーCEOの初ツイートNFT、3億円超で落札 全額寄付」(IT media NEWS 2021/3/23)
Twitter社のCEO ジャック・ドーシー氏の初ツイートがなんと3億円で落札されました。
↓落札されたツイート
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もう、ワケワカンナイ世界です。
たしかに、TwitterのCEOの最初のツイートが”価値あるもの”っていうのはわかるんですが…
3億…
現実的に個人でマネタイズすることは可能なの?
話が逸れましたがいろいろと調べていくうちに、ビジネスやお金儲けにつながる可能性はあると考えています。
デジタルアートを作成して NFT 処理をかけて、NFT マーケットへ出品するのもいいかもしれません。
これから価値が上がっていきそうなデジタルアートを資産として保有してみるのもいいかもしれません。
ゲームが得意な人は NFT ゲームで稼げる可能性もあります。
ただ、稼げる可能性はありますが、”楽して稼げるワケはない!”ということは肝に銘じておく必要があると思っています。
例えば、現在流通しているNFTアートは1,500万点を超えています。そして、今この瞬間も増え続けています。
そんな中でまったく無名の個人がデジタルアートを出品しても、埋もれて終わりです。
![ペイ](https://ganfreeimages.com/wp-content/uploads/2021/08/generated-08-18-2021_13-05-14-7-1.jpg)
ブランド力、コレクター心を揺さぶるようなシリーズ展開、SNSを通じた集客 etc…
相当な工夫と努力をしなければ、マネタイズは難しでしょうね。
また、2021年にNFT市場は急騰しています。
波に乗ろうとして、デジタルアートを購入後に NFT バブルが崩壊して大損…なんてことも容易に想像できます。
![ペイ](https://ganfreeimages.com/wp-content/uploads/2021/08/generated-08-18-2021_13-05-14-7-1.jpg)
デジタルアートの購入&転売は、もはや、ほぼギャンブル!
※個人の見解です
まとめ
☑ NFT によって、デジタルコンテンツの唯一無二の価値を証明できる。
☑ ブロックチェーンの仕組みでデジタルコンテンツの価値を保証できる。
☑ アート以外にも NFT を利用したコンテンツがある。
☑ 個人が NFT で稼ぐというのはなかなか難しそうではあるが、工夫次第ではマネタイズできる可能性は十分ある。
☑ 投機的な NFT アート購入は注意が必要。
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